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玩具という言い訳

VC5050

VivitarのVIVICAM-5050を某リサイクルショップのジャンク箱の中に見つけました。いわゆるトイデジ(トイデジカメ)・ブームの先駆となったモデルです。お値段は何と税込み315円。以前、別のリサイクルショップで購入した130万画素機のHDC-1よりもさらに安いときています。

ご覧の通り安っぽいプラスチック製の外装を身にまとい、レンズは微動だにしないパンフォーカスの短焦点。搭載しているイメージセンサ(もちろんCMOS)は500万画素あるとはいえ、その標準的スペックの映りを期待してはいけません。

だって、本質的にコレはオモチャですもの。

発売当時は1万円台半ばの価格で、それでもよく売れたそうですから世の中は不思議です。何のことはない、変な写真を次々に吐き出す出来損ないを「トイデジ」と称しただけなんですけどね。ちなみに、現在でも新品が4000円くらいで売られています。ブームもひと段落した今、その値段でいったい誰がコレを買うんでしょう。個人的にはかなりの謎です。

さてさて、コレを入手してまずは花などを撮影してみましたが、日中薄曇りの明るさで「手ぶれ警告」がいきなり出てしまいました。無視してシャッターを押してみたところ、記録された画像はブレてるのか、ピンが合ってないのかさえ分からない無残な状態。…何だかなあ。記録の手段としてなら、ケイタイやスマホのカメラのほうがはるかにマシでしょう。

もっとも、トイカメラというジャンルの中では、このダメさ加減も「味わい」になります。

同じように中身は中国の怪しいメーカー製であっても、日立(販売は日立リビングサプライ)やヤシカ(同じくエクゼモード)あたりはブランドが確立しているためか、「チャチだけど普通のカメラ」と思って買う方が後を絶たないようです。結果、中身の素性を知らずにこの手のカメラを掴んだ方の多くは失望・激怒し、カカク・コムなどで徹底的に製品をこき下ろすことになります。嗚呼。

Vivitarの場合、そうした勘違いから生じる批判はまずありません。これはカメラにさほど興味のない一般の方がVivitarなるメーカーについてほとんど知識がないことに加え、普通であること〜つまり平均点を取ることをハナから諦めた開き直り、いえ、潔い態度を受け入れてくれた成果といえるでしょうか。

マイナス面を売りにしたこの商法、ワースト記録のタイトルホルダーである我が秋田県も見習わないといけないかもです。例えば、少子高齢化に歯止めがかからないこの現状を「オトナの楽園」と言い換えてみるとか…。