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生誕100年

仙北市出身の写真家・千葉禎介さんの生誕100年記念写真展が県立近代美術館で開催されている時にこんな話題は失礼かもしれませんが、明日12月30日はユージン・スミスの生誕100年に当たります。そんな訳で昨日、彼の写真集2冊を図書館から借りてきました。

 

ウィリアム・ユージン・スミスは1918年12月30日、アメリカに生まれました。第2次大戦中は特派員として従軍、サイパンや硫黄島の対日戦を撮影しています。終戦の3ヵ月前、彼は沖縄で重傷を負いましたが、2年に及ぶ療養を経て再び第一線に復帰し、「LIFE」誌などで活躍。1957年、国際的写真家集団「マグナム・フォト」の正会員に名を連ねます。

 

※マグナム・フォト公式サイトのプロフィール紹介

 

その後、1970年にスミスは米国人の父と日本人の母を持つ女性と結婚し、日本で起きていた公害事件「水俣病」を夫婦で取材。その過程で企業側が雇ったとされる暴力団員に襲われ、片目を失明するという大怪我を負っています。しかし、その経験を経て彼はさらに問題意識を深め、暴力に怯むことなく発表した作品群は「ミナマタ」と「チッソ」の名を世界に知らしめたのでした。

 

私がスミスを知ったのは中学生の頃。コントラストを強調したモノクロの作品に大きな衝撃を受け、トライX(Kodak社製モノクロ・ネガフィルム)の増感現像、硬調の印画紙への焼き込みなどという手法を真似たりしたものです。彼の作品は暗室で徹底的に作り込まれ、写実主義とは程遠いものでしたが、それはむしろ写真とは何かを考えるキッカケになったように思います。

 

スミス自身は、写真が見たままの「真実」を写すとは考えていなかったようですが、被写体と読者に対する責任を果たすことを自身に科していたそうです。そのスミスが残した写真は、ジャーナリストによる映像記録というよりも、ドキュメンタリー作家が作り上げた作品といえるのかもしれません。

 

なお、水俣病が初めて確認された1956年から半世紀以上を経た2016年2月末現在、存命の認定患者数は2280人(熊本県1787人、鹿児島県493人)。公害の苦しみは今なお続いています。

 

Eugene Smith

 

 

旧池田氏庭園にて

紅葉を撮りたいと思いつつも、郊外に出かける機会がないまま時間が過ぎ、冬はもう目の前。今年はもう無理かなと諦めていた矢先、ようやく時間を作ることができたので、大仙市にある国の名勝・旧池田氏庭園と払田分家庭園に行ってきました。払田分家庭園はちょうどライトアップのイベントを開催しており、しかもうす曇りの満月という撮影環境。庭園内は大勢の観光客で賑わっていました。

 

旧池田氏庭園・洋館

旧池田氏庭園・洋館

旧池田氏庭園・洋館

 

上はいずれも旧池田氏庭園の洋館。私設図書館として建てられたもので、県内初の鉄筋コンクリート造りだそうです。敷地内には他にもさまざまな構造物があり、その多くは冬場の雇用対策として造られたものだったとか。また、給食制度を他に先駆けて地域の学校に導入するなど、さまざまな慈善活動を行っていたようです。当時の池田家の当主たちは「ノブレス・オブリージュ」を大仙の地で実践したんですね。

 

下は払田分家の庭園で行われたライトアップ(11月3日・4日)の様子。LEDライトで照らされた紅葉と満月との対比が美しく、カメラを手にした方の多くは月が入る構図で撮影していました。

 

旧池田家分家庭園

旧池田家分家庭園

 

使用機材はどちらもOlympusのE-PL6と標準ズーム10-42mmの初期型。洋館はアート・モードの「ドラマチック・トーン」を選択、紅葉はプログラム・モード(マイナス補正)かスキャン・モードの「ローキー」で撮影しています。

 

 

 

 

 

高校サッカー決勝

1年に1度の更新となりつつあるなあ…。そんなわけで、危うくIDとパスワードを忘れるところでした。

久しぶりの投稿は、第96回全国高等学校選手権大会サッカー大会秋田県大会決勝の話題です。結果は「秋田商業3-0新屋」。優勝は古豪・秋田商業。敗れた新屋も惜しい場面が何度かありました。秋田商業の全国での活躍に期待。

 

 

 

 

 

Supermoon

久しぶりの投稿は、昨夜のスーパームーン。ただし、いつもより月が大きく見えたかどうかは微妙でした。夜空には比較対象などないし、ファインダー越しではさっぱり分かりません。それでも68年ぶりだかの天体ショーですから、手持ちのレンズの中でいちばん焦点距離が長いNikonの300ミリを持ち出し、アダプターをかましてM3/4に装着してみました。この組み合わせは予想を超える異様さ。これを抱えて夜道を歩くところを誰かに見られたら、RPG(対戦車擲弾)を携えたテロリストに間違えられる可能性大です。

 

見た目に加えて、「これは35ミリのフルサイズ換算600ミリ(目視の12倍に相当)の超望遠なのだ」と能書きを垂れれば何やら凄そうに思えますが、月面をキッチリ撮るにはこれでもまだ焦点距離が足りません。仕方ないのでトリミングし、シャープネスを上げ、コントラストを調整してようやく完成したのが下の作品。もっとも、それでも何かが違うという思いは拭えず…。なお、怪しげな雰囲気で写っているのは、カメラ内蔵のアートフィルター(OLYMPUS E-pl6のドラマチックトーン)を使用した効果。普通のデジカメで普通に撮ったらこうはなりません。

Supermoon 20161114

ついでの1枚は、高倍率ズームを搭載した1眼レフ風コンデジ(FinePix HS30EXR)で素直にマニュアル撮影したもの。こちらの望遠側は35ミリ換算で720ミリに相当(デジタル超解像ズームを使うと2000ミリ相当。今回は使用せず)、同様にトリミングしています。月面下部の巨大な隕石衝突痕(ティコ・クレーター)などを見比べると、写りはやはりNikonの単焦点のほうが上でしょうかね。レンズの値段が桁違いなので、当然と言えば当然ですが。ただ、実売2万円程度(購入当時の新品価格)の安価な高倍率ズーム機もここまで撮れるのだから恐れ入ります。

Supermoon 20161114_2

ちなみに、超望遠レンズで満月を撮影するのに高感度は必要ありません。ISO200に設定してマニュアルで撮った場合、F8くらいまで絞っても、1/125くらいのシャッタスピードは稼げるはずです(ただし三脚は必須、超望遠の手持ち撮影1/125秒はプロでも手ブレします)。もしカメラ任せのプログラムオートで撮るのなら、月をスポット測光すると良いかも。中央重点測光しかできない機種は露出をマイナス補正しないと白トビし、月面の陰影や造形がほとんど写らないのでご注意ください。

 

 

修理備忘録
新年早々、市内のカメラ店でジャンク扱いのデジカメを発見。500円という値段、もしかしたら動くのではないかという思いもあって入手しました。

モデル名はソニーのDSC-HX30Vで、画素数は1890万。2012年3月発売の製品ですから、私のコレクションの中では比較的新しい部類に属します。きれいな外観でしたが、付属品はまったくない状態。とりあえず互換電池を購入し、淡い期待を抱いてスイッチオン。残念ながら背面の液晶(LCDパネル)に破損が見つかり、半分以上がまともに写らず。これではカメラの設定さえままなりません。うーむ。表記通り、正真正銘のジャンクだったか。

ネットで検索すると、液晶を交換した例や分解掃除をした例が見つかりました。互換品と思われる液晶パネルは、米国のネットオークション・サイトに出品されているのですが、得体の知れない相手なのでカード決済は避けたいところ。そこで大手の落札代行業者を介すことも検討しましたが、手数料を含めて出費が4000円以上になるため断念。結局、液晶が生きてるジャンクの同製品を国内のオークションサイトで落札した次第。




写真右がカメラ店で購入、左がオークションで落札したジャンク。壊れている箇所や程度にもよりますが、パーツ取りできそうなジャンク品の相場は2000円〜4000円くらいでしょうか。私がオークションで落札したものは外装がちょっとくたびれているものの、液晶はまったく問題なし。レンズを駆動するモーター周辺に難があるのか、電源を入れると異音が止まりません。カメラとしてまともには使えないのは明らかですから、さっそくこれをバラして液晶部分を抜き取ります。下がその手順です(※作業の際は電池を必ず抜くこと)。




まずは外装のネジを外します。最初は底面が3ヵ所、側面のグリップ横が3ヵ所(写真上、黄色●の箇所)。写真では分かり難いのですが、グリップ横にあるHDMIコネクタのカバーの内側にもネジが1本隠れています。

続いて、グリップと反対側の側面パネルを下にずらすようにして外します(写真下、矢印部分のパーツ。指が滑ってなかなか動かなかったので、私はゴム製シートを当てて作業をしました)。



パネルを外した後、その下に現れる2ヵ所のネジ(写真下の黄色●の箇所)も外します。それから背面を覆う外装を剥がすのですが、これがちょっとした難作業。カメラ本体の下に隙間を作り、それを上のほうに向かって広げていきます。ストロボ周辺からメインダイヤルにかけてはちょっと苦戦すると思いますが、力を入れ過ぎて外装を壊さないように注意しましょう。



背面の外装を完全に剥がした後、さらに2ヵ所(写真下1枚目、矢印で示した箇所)のネジを外し、背面ダイヤル部分の基盤(写真下2枚目、上の矢印で示したパーツ)を上に跳ね上げます。この際、基盤の根元のコネクタを外す必要はありません。それから、液晶の位置決めとコネクタの固定に使われているプラスチック部品(写真下2枚目、下の矢印で示したパーツ)を外します。最初はどのように取り付けてあるのか分かりませんでしたが、下側から押し上げるようにすると比較的あっさり外れました(写真下3枚目)。





液晶と本体基盤をつなぐコネクタを引き抜いたら、1台目の分解作業は完了。引き続き、2台目を同じようにバラバラにしましょう。こうして抜き出した液晶を交換取り付けした後、電池を入れて液晶が正常に動作しているかどうかを確認(※感電しないよう注意のこと)。問題がなければ再び電池を抜き、分解作業の手順を逆から追って再び組み上げます。




なお、組み立て時に背面パネルの基盤、液晶の位置決め部品を確実に元通りにすることをお忘れなく。中途半端な位置のままだと、背面の外装がちゃんとはまりません。その状態で無理やりネジを締めても微妙な隙間が生じます。



試行錯誤しつつ、1時間弱ほどで「ニコイチ」の作業は終了です(慣れれば30分以内で終えられると思います)。

ちなみに経費ですけれども、ジャンク2台に互換電池、送料やら何やらを含めてトータルで3700円ほど。充電はスマホなどと同じ方式なので、USBケーブル(micro-Bタイプ)を使って市販のUSB式充電器に繋げばOK。中古動作品が1万円台前半〜2万円くらいで売られているようですから、今回は安く上がったと言えるんじゃないでしょうか。

そんな訳で、また余計なデジカメが増えてしまいました。

液晶(LCDパネル)の入手先については後日、新しい情報を見つけたので、興味のある方は広告下のリンク先で「続き」をご覧ください。



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